Tanıtma Bülten Sayı 17 (Eylül 2018)
JAPONYA’DA WEEKLY TRAVEL JOURNAL DERGİSİNDE “SLOW TURKEY-SAKİN TÜRKİYE” TANITIM YAZILARI SERİSİ DEVAM EDİYOR Türkiye Cittaslow: Seferihisar, İZMİR Mecra: Weekly Travel Journal dergisi/Slow Turkey Broşürü (Haftalık Turizm Sektörü Dergisi) Haber Yazarı: Travel Journal Editörlüğü, Ms. Mayo Fujii Yayın Tarihi: 21 Mayıs 2018 (Bölüm 2) Haber Başlığı: Geleneklerin Yaşatıldığı Kent, Cittaslow Öncüsü Haber İçeriği: Türkiye’de ilk defa Cittaslow (slow city-sakin şehir) olarak kaydedilen Seferihisar’ın tanıtımı yapılarak; Seferihisar Mandalina Festivali, Turgut Köyü Lavanta Şenliği, Ulamış Köyü Ata Ekmeği ve Armola Şenliği, Orhanlı Köyü Şevketi Bostan Şenliği, Sığacık Organik Pazarı, Teos Ören Yeri, Mavi Bayraklı Plajlar ve Seferihisar Gece Pazarı ile ilgili bilgiler yer almaktadır. Köşe Yazısı: Seferihisar Belediye Başkanı Tunç Soyer’in görüş yazısı. Seferihisar セフェリヒサル セフェリヒサルでは毎週火曜に市場が 立ち、地元で栽培された野菜や果物、 加工品などが並ぶのが恒例だ。ここで しか買えない特産品の一つに「アタ・パ ン」がある。これは11年に絶滅寸前だっ た小麦(トパンカラクルチュック)が発 見されたことがきっかけ。地元のシード センターと一緒に種を増やし、小麦の 栽培からパンの製造へとつながった。 スアジュクでも、毎週日曜にスアジュ ク・オーガニック・マーケットを開催し ている。14年に城壁内を修復したこと で出来たスペースを活用しており、城 壁内の小路に露天がびっしりと立ち並 ぶ。ここでは無添加で健康的な食材が テーマ。地元産のオーガニックフードや ドリンク、雑貨などがずらりと陳列され る様は壮観だ。トルコ各地からやって 来る人々は自家製のボレキ(トルコ風パ イ)やドルマ(野菜の肉詰め料理)、手 作りクッキー、ハーブやスパイスなどを 買い、海辺のカフェでトルコチャイを飲 んだり、散策をしながらゆったりとした 日曜を過ごす。 スアジュクの街並みはまた、見た目に かわいらしく、おしゃれ。扉や窓枠に アクセントのある白壁の家や石畳の小路 は、日本人がイメージするヨーロッパの スローシティそのものだろう。カフェや レストラン、ホテル、ペンションなどが 整備されている町は、散策に最適な規 模で、できれば市場が開かれる日曜に トルコ西部・エーゲ海地方イズミル 県のセフェリヒサル(Seferihisar)は、 2009年にチッタスロー(cittaslow)に 登録されたトルコ初の町。9つの村で構 成され、人口はわずか4万700人(17年 現在)とこぢんまりしている。イズミル からは46kmの距離で、陸路移動約60 分でアクセスできる。主要産業は農業で、 風力や太陽、地熱発電といった自然資 源をエネルギーに活用するスローシティ を地で行く町だ。チッタスロー登録を 機に、セフェリヒサルの西に位置する港 町スアジュク(Sı ğ acık)を中心に、17 年までの5年間でホテルのベッド数は4 倍に拡大。スアジュクの城壁内エリアで は、歴史ある建物でブティックホテルや ペンションを経営するための教育やサ ポートを行い、個人旅行者向けの宿泊 施設の増設に意欲的という。 温暖な気候に恵まれたこのエリアでは、 マンダリン(地中海みかん)やアーティ チョーク、オリーブなどを生産している。 特にマンダリンは特産品で、毎年11月 中旬にセフェリヒサル・マンダリンフェ スティバルが開催される。18年に19回 目を迎え、マンダリンの品質コンテスト や新作の料理&スイーツコンテストのほ か、マンダリン王・王妃コンテストなど、 さまざまなプログラムが行われる。 このほかにも、郊外のトゥルグトゥ村 でラベンダー祭り、ウラムシュ村でアタ・ パンとアロマ祭り、オルハンル村でキバ ナアザミ祭りなど、スローシティのイメー ジに即した催しがある。 スケジュールを合わせて訪れたい。自家 製のジャムやピクルスなどのほか、チッ タスローのシンボルマークとなっている カタツムリの手作り雑貨をお土産に買う のもお勧めだ。 スアジュクのすぐ南に位置するテオス (Teos)古代都市遺跡も必見ポイント。 ローマ時代初期に繁栄したイオニア系 都市で、ワインの神様、ディオニソスの 神殿や議事堂跡、古代劇場跡などを見 学することができる。オリーブの木々が 立ち並び、オレガノの香が漂う遺跡は 歴史上で初めて俳優の組合が結成され た場所としても知られている。 さらに、49kmに及ぶ海岸線を有す るこのエリアでは、美しいビーチも楽し みたい。EU認定の優良ビーチであるブ ルーフラッグビーチもあり、ウインドサー フィンやダイビング、ボートツアーなど のアクティビティーにチャレンジできる。 スアジュクの城壁に隣接するマリーナで は、夏にナイトマーケットが開かれる。 テキスタイルやお土産物を扱う屋台が立 ち並び、にぎわいをみせる。 スアジュクで市場めぐりを 持続型スローシティのモデルケース目指す 現代社会において、人々はより静かで平穏な生活 を求めていることでしょう。チッタスローの町セフェ リヒサルでも、健康的な食生活や穏やかな日常を理 想としていますが、それだけでなくその生活を持続 していくモデルケースになることも必要です。 そこでわれわれはこの4年間、未来を見据えて生 産者への支援を続けてきました。「未来の村々を創 る」をテーマにトルコ固有の種を守り、生産者によ るマーケットを開設し、また生産者組合をつくると いった活動で、ソーシャルエコノミーの発展モデル を育んできたのです。そこには経済活動に女性が貢 献できるモデルを構築したことも大きな成功の要因 となりました。 またこのモデルは、セフェリヒサルの9つの村にそ れぞれ独自の文化や経済をつくり上げることにもつ ながっています。各村で特産品にまつわるフェスティ バルが行われ、そのたびに数千人の訪問者でにぎわ いをみせています。その盛り上がりは社会的、経済 的な貢献も大きく、これはトルコ全体の好例にもな りました。 チッタスローの町で静かなトルコ旅行を楽しみた いという旅行者も多いと思いますが、ぜひこうした イベントにも参加し、その盛り上がりの貢献者の一 人になっていただければと思います。 チッタスロー (citttaslow) 「スローシティ」の意。地域独 自の生活・歴史文化や自然環 境など多様性を重視した町づ くり活動。 スアジュク セフェリヒサル イズミル イスタンブル トルコ共和国 1 城壁内跡地に立ち並ぶ市場 2 温暖な気候がマンダリンの栽培に適している 3 スアジュクの城壁エリアは散策にお勧め 4 5 6 セフェリヒサルでは、生産者マーケットを開 設しトルコ固有の農作物の種を守っている。49㎞の美しい海岸線が見どころ 7 スアジュクは漁村の町として有名。チッタスローでは地元の産業を大切にする 8 ひっそりとし た夜の街並みも美しいスアジュク 1 4 5 8 6 7 2 3 セフェリヒサル市長 トゥンチュ・ソイェル(Tunç SOYER)氏 (2013年よりチッタスローインターナショナル副会長を兼務) トルコで初めてチッタスローに指定された町セフェリヒサルは、そのコンセプトどおりのスローシティ。 海沿いの村スアジュクと併せて、オーガニックフードや古代遺跡、美しい海をゆったりと楽しみたい。 伝統香る街並み チッタスローを牽引 Vol.2 Slow Turkey スローに旅するトルコ Dü n y ada T a n ı t ı m E t k i n l i k l e r i
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